都会は都市ガス田舎はプロパン

私は地方の都市部出身で、東京大阪ほどではないけれど、そこそこ便利で繁華な街に育ちました。1人暮らしするようになったのも、出身地に準じる街中でした。なので、都市ガスがあたりまえ、「プロパンガス」という存在は知っていましたが、実際どんなものかは知らなかったのです。引っ越してみると、田舎もいいものだと素直に思えました。何といっても、空間に余裕がありました。部屋は広いし、駐車スペースにもゆとりがあるので、車庫入れの苦手な私には、とてもありがたかったです。朝早くから牛の鳴き声が聞こえるのも、なんだかのどかで。ところが、です。不動産屋さんに教えられて、管轄のガス屋さんに連絡をとり、プロパンガスの契約をしたのですが…。最初の引き落とし額は、月の途中からだったのでピンとこなかったのです。次の月の請求を見て、仰天しました。高い。高すぎる。私はあまり料理に手をかける方ではないし、暖房は灯油です。街にいたときと、その生活は変わっていないのに、今までの倍近い請求額になっていました。電気代は変わらず、水道代はむしろお安くなっていたので(九州有数の湧き水の里ですから)、いっそうその高さが身にしみました。「都市ガスは安い」と実家の母が言っていたのが、ようやくフに落ちた、というか。田舎だからといって、家賃は決して安くはありません。賃貸物件が少ないからです。そこへもってきて、ガス代が高いのは、計算外の事態でした。ガス代を節約して、ますます料理しなくなるのは、女としてあまり良い心がけとは言えないでしょう。でも、思わぬところから助けが入りました。勤め先の農場では、口蹄疫などを警戒して、作業員は全員、シャワーを浴びてから仕事にかかるのです。そこを交渉して、「作業後にも入浴させてもらう」権利を得ることができました。お風呂はたくさんお湯を沸かすので、だいぶ節約になりました。